エンカレッジの復学支援方法(親と共に…)
エンカレッジでは、子どもの現在の状態を分析し1人1人に合った復学支援プログラムを組むことにより、登校に対しての負担を極力減らし、継続登校に必要な要素を家庭で培うことで、ほんの少しの勇気だけで登校し、大きな不安もなく継続的に登校できるよう取り組んでいます。
基本的なプログラムとしては、間接的なアプローチである「家族療法」をはじめ、「訪問カウンセリング」で子ども達を支え、直接的なアプローチである「教育コーチング」に結び付ける形になります。
復学支援の家族療法
家族療法とは、家族を1つのシステムと考えます。
不登校の問題で考えた場合、従来の考え方では、子どもが不登校になった=子どもが原因、つまり子どもに責任があると考えていました。
それが、家族療法の考え方では、子どもが不登校になった=家族システムに問題が起こっている。「だからこのままではまずいんだ」と子どもが不登校というSOSで知らせてくれていると考えるのです。不登校を子どもだけでなく家族全体の問題と考え、家族全体のシステムの健全化を図ることによって根本的な解決を目指していくのが家族療法の考え方です。
家族療法の考え方では、責任を子ども1人に押し付けるのではなく、不登校は家族としてよりよい方向へ向かうための大切なファクターだったと捉えることで前向きに考えることができます。
家族の問題を家族だけでは見えなかった視点からカウンセラーがアドバイスしていきます。実際に、自分の対応を見つめなおしてみると新しい気づきが生まれるはずです。
特に会話ノート(観察法)で自分自身の会話を見つめなおしてみると自分がいかに子どもたちの自立に必要のない会話(過干渉)をしていたのかがわかるはずです。
気づくことができれば変わることができます。
まずはその気づきを手にしてください。
復学支援の訪問カウンセリング
10年前は、不登校の子どもの家に訪問するというのはタブーとされていました。カウンセリングの基本は、来談(カウンセリングを受ける意思がある)ことが前提だからです。
しかし、子どもはカウンセリングに行くことを拒否します。
カウンセリングに対するイメージにより「僕は病気じゃない」という理由が多かったと思います。今は少しカウンセリングに行く子も増えてきましたが、それでもまだ行きたがらない子が多数です。
特に小学生は心療内科とか児童精神科などは病気というイメージがあるようです。だからといって待っているだけでは変わらない。それゆえ、積極的なアプローチが子どもたちには必要だと考えたのです。
今でこそ、アウトリーチ型支援として文科省も引きこもりや来談に応じない非行少年などに踏み込んだ支援が必要だと取り組むようになりました。不登校の子どもたちにも待っていても変わらないなら積極的なアプローチをしてあげるべきだと考えます。
自分からカウンセリングに行かなかった子どもたちも訪問カウンセラーが訪問すると楽しい時間を過ごすことができています。
訪問カウンセラーが遊戯療法で子どもと関係を構築しているところです。
— エンカレッジ (@encourage__u) 2019年3月5日
訪問カウンセラーは、子どもたちと遊びながら関係を作っていきます。
復学支援では、子どもたちとのリレーション(信頼関係)がとても大切になります。 pic.twitter.com/EdWFeCdbim
白衣のドクターから学校について考えようと言われるのと、いつも遊んでくれているお姉さんやお兄さんから一緒に考えようと言われるのとどちらが安心できるでしょうか。それが復学支援の訪問カウンセリングです。
復学支援の教育コーチング
不登校の問題は、家族だけでは解決が難しい状態になっていることも少なくありません。
家族だけで解決が難しくなっている場合でもご自分を責めないでください。それは親御さんやお子さんが悪いのではなく、不登校の構造上の問題だからです。一度かみ合わなくなった歯車は無理に回してもどんどん壊れてしまいます。いったん、無理に動かそうとせず第3者のサポートも検討してください。
復学支援は家族だけでは難しく第3者のサポートがないと難しい場合の支援です。復学支援では第三者が家族の中に入って潤滑油の役割を担います。それをジョイニングと言います。
このようにカウンセラーが家族の間に入って潤滑油となって家族の歯車が正常に回るようにアドバイスしていきます。
カウンセラーが間に入ることで、家族だけでは難しかった家族のシステムの改善が可能になります。
そして子どもが学校復帰し家族が正常に機能するようになったら、カウンセラーは家族のシステムから外れて家族だけで機能できるようにします。
訪問カウンセラーは、子どもたちにジョイニングします。
子どもが学校に行くようになったら、子どもたちはクラスの友達と仲良く遊べるようになるので、訪問カウンセラーも徐々に離れていきます。
代表カウンセラーは、親御さんと子どもにジョイニングします。普段は、電話相談やメール相談、会話ノートで親御さんにアドバイスをしていき、登校刺激では親御さんとお子さんに直接コーチングをして家族全体が機能するようにアドバイスしていきます。訪問カウンセラーも同席しますから、代表カウンセラーを中心に親御さん、お子さん、訪問カウンセラーが一丸となってそれぞれがそれぞれにできることを進めていき、家族として復学に向けて進んでいくことになります。それが復学支援の教育コーチングです。
復学支援の流れ
復学支援の流れ 登校刺激まで
家族療法を学ぶ
支援がスタートしたらお子さんへの間接的なアプローチとして、ご家庭で早速お子さんへの対応に変化をつけていただきます。
お子さん一人ひとりに違いがある様に、家庭の形もそれぞれ違います。まずはカウンセラーと共にお子さんに合った対応が出来る様に、性格を分析しその家庭ごとの方法を作っていきます。マニュアル通りにいかないのが不登校問題ですから、その都度カウンセラーへのご相談も可能です。
お子さんにもよりますが、登校刺激までの約2ヶ月間がこのプログラムの目安期間になります。いずれの場合も、ご家庭においては新しい発見の連続になることは間違いありません。
訪問カウンセラーの派遣
復学支援にはカウンセリングが必要不可欠です。
ですが「うちの子は、カウンセリングは嫌がって受けません」と言うお声も多く聞きます。本来カウンセリングは相談者がカウンセリングルームに行かなくてはいけませんが、罪悪感から外に出られない子や、カウンセリング自体に抵抗がある子はたくさんいます。
「訪問カウンセリング」では、経験豊富なカウンセラーが遊戯療法中心に行うのでほとんどの子どもたちがカウンセラーを抵抗なく受け入れてくれます。何よりここで重要なのは「お兄さん(お姉さん)が協力するから、一緒に学校に行けるように考えよう!」と言ったときに子どもが「うん」と言ってくれるような関係を作ることです。
お子さんにもよりますが、登校刺激までの約2ヶ月間がこのプログラムの目安期間になります。訪問カウンセラーの訪問頻度は親御さんの希望にもよりますが週に1度~2度程度です。
登校刺激
登校刺激では、教育コーチングの手法を使い、子ども達の本音を引き出し、やる気を引き出し、精神的に強くするった直接アプローチを行います。
登校刺激のパターンはいろいろありますが、ただ学校に行く為に、無理やり行うものではありません。また全てが「お子さんの気づき」「親の学び」と結び付いているプログラムですので、早く登校刺激をかけたいといっても訪問カウンセラーがNOと言えば登校刺激はかけられないシステムになっています。
登校刺激のパターンや内容についてはインテークカウンセリングの時に必ずご説明させて頂きます。
暴力を振るう、無理やり学校に行けと言わせるといった行為は一切ございませんのでご安心ください。
復学支援の流れ 登校刺激後
学校への働きかけ
- 学校訪問
- お子さんのがんばる意志を受け取りましたら、訪問カウンセラーが担任の先生の元へ状況報告しに向かいます。復学支援プログラムスタート時点で、担任の先生には御挨拶に伺いますが、学校訪問では経過報告を含め、子どもが登校に向け困っている内容を伝えます(宿題の有無など)。また登校時の持ち物確認を一緒に行ったりと、不登校期間で生じた気持ちの差を埋めていきます。
- クラス発表
- 学校に行きにくい理由で一番多いのが、「休んでいることを友達にどのように思われているかが気になる」「ずる休みと言われるのではないかと心配」など登校した時のクラスの反応です。
そこで、事前に担任の先生とカウンセラーが打ち合わせし、先生からクラスのみんなに説明する機会を設けてもらいます。このクラス発表をすることによりもっとも大きな不安がなくなるので安心して登校できるようになります。 - 学校見学(前日コーチング)
- 登校前日は、学校に置いておくものを持って夕方、学校に向かいます。実際に教室の席に座ってみるなど当日と同じ行動をとる事で、緊張を少しでも減らす事が出来ます。 また代表上野が前日コーチングを行うことで(時期によりない場合もございます)、気持ちの底上げを行っていきます。
家庭への働きかけ
- 家庭訪問
-
学校訪問が終わると今度は担任の先生に家庭訪問をしてもらいます。
個々に依りますが、やはり初めは先生に会うだけで緊張してしまいます。その上たくさんの確認作業などがあると、子どもたちは逆にパニック気味になったり放心状態になったりもします。
そこで家庭訪問を2回に分けたり、訪問カウンセラーが同席するなどのケアをしながら先生との関係を再構築していきます。 - 友達訪問
- 長い間友達に会っていないと、どのように接していいかわからないといった子も多いです。それは相手の子も同じです。友達の方も遊びに行っていいものなのか、どんな風に接したらいいものなのか迷っているのです。そこで、友達に家まで来てもらい登校日前に友達関係を修復しておきます。そうすることで一緒に登校出来たり、学校に入ってからも安心です。
友達がいない子には、面倒見のいい子を先生にピックアップしてもらいます。その場合には友達訪問を2~3回行い、ある程度いい関係が築けるようにプログラムを組みます。
登校~継続登校
- 登校日
- 登校日は、訪問カウンセラーと一緒に学校に向かいます。登校班をはずしたり、友達に迎えに来てもらったり、その子が一番行きやすい状態で登校できるようにします。
学校に行くための準備は万全です。
後は少しの勇気だけ。緊張はしますが、両親、カウンセラー、友達に見守られながらほとんどの子が渋ることなくしっかりと歩き出します。 - 継続登校
- 学校に行くまでの準備は万全ですが、学校に行ってからのことは学校に行ってみないと分かりません。学校では新たにいろいろな問題が起きます。学校で起こった問題に対しては、本人が解決できるのか、カウンセラーがサポートするのか、親がサポートするのかを相談しながら適材適所で対応していきます。最終的に、本人が全ての問題を解決できるようになれば支援卒業です。
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